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TOP>座談会〜社員が語る、尾崎製作所〜

100年の信頼に応え、これからの100年を拓く

座談会メンバー

御社は平成28年で創立100周年を迎えます。これまでの尾崎製作所の歴史は、日本の産業界とともに歩んだ100年だったのではないでしょうか。

塚越

国産初のダイヤルゲージを当社が量産したのは、昭和7年のこと。当時、わが国は工業立国へ向けて歩を進めた時期でした。それ以来80有余年、高度経済成長期やモータリゼーションの時代を経て、日本は世界に冠たる「ものづくり大国」へと成長を遂げるわけですが、当社はまさにこの国の産業の発展とともに、会社の歴史を築いてきました。

製造

"メイドインジャパン"の信頼性を高めるうえでも、産業界に少なからず貢献できたのではないかと思っています。当社は各種工作機械メーカーのお客様にも製品を納めていますが、そうした企業ではいわゆるマザーマシンの製造の際に、当社の製品が使われています。ピーコックブランドの製品は、まさに"産業のマザーツール"として、ものづくりの現場を支えてきたと自負しています。

開発設計

世界的にも高く評価されてきた日本工業規格(JIS)において、精密測定器の規格を制定する際には、当社の基準をベースとして規格が定められました。ダイヤルゲージとマイクロメーター、ノギスは、当時、測定器の"三種の神器"と称され、ものづくりを支えるための肝要なツールとしてJISの指定製品になっていました。そのため特に厳格な規格が設けられていたのですが、そのベースとなったものが当社の基準だったのです。ものづくりに対するそうした厳しい姿勢は、現在も脈々と引き継がれています。

長年にわたって築き上げてきた実績の重みを感じることはありますか?

営業

PEACOCKブランドの知名度と、お客様からの信頼性の高さについては、日頃の商談をとおしてひしひしと感じます。当社ではお客様のニーズに合った製品を個別に開発することも多いのですが、そうしたオーダーメイド製品の比率が高いということは、技術力に対する信頼の証だといえるでしょう。

製造

私が切実に感じるのは、社内で共有されている「ものづくりの知」の豊かさです。たとえば加工をする際の治具一つとっても、考え抜かれた形状になっており、長年にわたって改良を重ねてきた先人の知恵が凝縮されています。連綿と受け継がれた技術力の凄みを感じますね。

そうした実績と歴史を礎にして、これから新たな歴史を築かれることになる御社の、今後の展望をお話しください。

営業

世界の様々な新興国で、かつての日本のような急速な工業化が進展しています。それらの地域では確かな品質をもった当社製品に対するニーズが増しており、今後、私たちが活躍できるステージは大きく広がることでしょう。この好機をとらえて、よりアグレッシブに市場を開拓していきたいと思っています。

開発設計

今後は精密測定器に対するニーズの高度化、多様化がよりいっそう進むことになります。そのようなニーズに応え続けることで自社の技術力を研鑽し、PEACOCKブランドの価値をさらに高めていきたいと考えています。

製造

そうですね。当社がもっとも大切にしているものは、何といっても「技術」です。これまで培った知見を継承し、今後も新たな技術を開発し続ける。そうした弛まぬ自己研鑽こそが、私たち社員の本分だと思っています。

塚越

「お客様に喜ばれる製品を提供し、ピーコックファンに応えよう」。それが私たちの社是です。そうした理念を土台とし、その上に確かな技術力を築きあげていくことで、私たちは次の100年を切り拓いていきたいと考えています。